若返りサプリメントが販売され始めました

2種類ある若返りサプリ NRとNMN

ここ数年、身体機能を若いころのように戻してくれるというサプリメントが話題になってきています。そのサプリメントを飲むことでDNAレベルで若返りを実現できると言うものです。

2015年 1月3日から放送された、NHKスペシャル『NEXT WORLD 私たちの未来』でも「不老不死」を叶える夢の物質として取り上げられたものです。私たちの長年の夢であった「不老不死」を解決する 時代がもう目前まで迫っていることを予感させます。

私も実際に試してみていますので、興味のある人は体験談の記事をお読みください。

若返りサプリメントには現在2種類の成分があり、それぞれ開発している研究機関が異なりますので知っている方も混乱されることだろうと思います。本記事ではこのあたりもわかりやすく詳しく解説してみたいと思います。

その2種類の成分とはNRとNMNです。下図に示すように、どちらも生体内にあるNAD+の前駆物質として存在します。NRとはニコチンアミドリボシドの略でNMNはニコチンアミドモノヌクレオチドの略になります。

NR(ニコチンアミドリポシドからNMN(ニコチンアミドモノヌクレチド)を経てNAD+((ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)に変化する代謝経路図
 
なぜNRとNMNが注目されているのかというと、上図にあるように、NRとNMNはNAD+の前駆物質であり、サプリメントとして飲んだ場合腸管から吸収され、体内でNAD+に変化するからです。

NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)は生体内で脱水素酵素が触媒する酸化還元反応の補酵素として働き、電子供与体としての役割を果たします。クエン酸回路などではリンゴ酸から離れた水素のひとつがNAD+と結合することでNADHが生成され、水素イオンが遊離する形で生成されます。この水素イオンが体内でエネルギーの受け渡しをする働きをします。

NAD+は私たちが食べたものを生体内で運動エネルギーに変えていく働きがあり、身体の健康を維持するのに大きな役割を果たしています。そのため、体内のNAD+を増やすことがDNAレベルでの若返りを実現できると期待されているのが注目されている主な理由です。

これまでの様々な研究で、老化は身体の細胞レベルでDNA損傷の修復能力が低下することで起こることが知られています。そして、NAD+は加齢とともに減少することも知られていて、NAD+の減少がDNA損傷を修復する働きを低下させるので老化が進行する要因のひとつと考えられています。こうしたことから、NAD+を増やせば老化を抑えることができるのではないかという仮設の下に研究が続けられ、マウスにNRまたはNMNを与えたところ体内のNAD+レベルが増加し、マウスの身体機能が回復したことを示す実験結果が得られたことから世界中から若返り物質として注目を集めています。 それでは、2つの若返り物質NRとNMNそれぞれについて述べていきます。

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(1)若返りサプリNR(ニコチンアミドリポシド)

MITで研究開発されたNR(ニコチンアミドポリシド)

NR(ニコチンアミドリポシド)は 老化研究の世界的第一人者である、マサチューセッツ工科大学(MIT)教授のレオナルド・グアレンテ氏が自身を含む6人のノーベル賞研究者と共同開発されたアンチエイジング物質です。

この6名のノーベル賞受賞者を科学顧問にもつ健康補助食品メーカー エリジウム・ヘルス(Elysium Health) が、“ただ長く生きる”のではなく“より長い健康寿命”を目指したサプリメントを開発し、販売を開始している。日本でもようやくネットで販売が開始(2019年現在)されたようです。 そのサプリメントが「Basis」です。

Basisの主成分はNR(ニコチンアミドリポシド)と プテロスチブベン であり、NRは生体内でNAD+に変化することで体内のNAD+量を増加させる働きをする。 Basisはすでに人を対象とした臨床試験が行われていて、その報告が行われています。

人を対象とした臨床試験で効果を確認(2017年11月)

Basis(ベーシス)を実際に飲ませた臨床試験が行われ、その結果が2017年11月27日号のNature Partner Journals: Aging and Mechanisms of Diseaseに発表されています。 臨床試験は60歳から80歳までの男女40人の3グループの計120人対して行われ、それぞれのグループに二重盲検法、偽薬対照、ランダム化比較などの方法で臨床試験が行われました。 それぞれのグループは(a)Basisの推薦摂取量使用するグループ、(b)ベーシスを推薦量の2倍使用するグループ、(c)偽薬を使用するグループに分けられ、それぞれ毎日4週間にわたり服用を続けられた。 その結果、(a)推薦量のベーシスを摂取したグループではNAD+量がグループ平均値で服用前と比べて40%増加したという。 また、Basisを推奨量摂取したグループは、肝臓の細胞が破壊されると血中濃度が上昇するアラニンアミノ基転移酵素が低下し、肝機能が改善された可能性も示されている。また、推薦量の2倍摂取をしたグループでは運動能力が改善されていたという。
 
このように人を対象とした臨床試験でNAD+が40%増加し、肝機能や運動能力の改善が見られたことから、その若返り効果に大きな期待が寄せられています。

しかし、エリジウム・ヘルス社は「あくまでもBasisは健康増進を目的としたサプリメントであり、治療を目的としたものではない」と述べています。

世界的に販売開始された抗老化サプリメントBasis

エリジウム・ヘルス(Elisium Health)社の販売サイトを見てみると、ベーシスは既に販売が開始されており、1か月分(1瓶)60ドルで販売中です。1年定期購入コースであれば1か月分(1瓶)40ドルで購入できるようです。 エリジウム・ヘルス社のBasis購入プランを説明する画像 しかし、日本国内から購入する場合には米国内での送付住所が必要なので注意が必要です。これを解消する方法として荷物転送サービス会社を利用しますが、表記はすべて英語であるためちょっと難しいかもしれません。参考までにこの荷物転送サービスを利用する方法を記載したサイトがありましたので紹介しておきます。 →荷物転送サービスの利用の仕方 注文が完了すると日本に商品が送られてきます。到着まで約2週間かかります。料金は送料と転送サービス利用料を含め約80ドルになります。    

(2)若返りサプリNMN(ニコチンアミドモノヌクレチド)

NHKで報道された若返り物質NMN

現在のところ、こちらのNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)の方の研究が活発に行われているようです。NMNは2015年1月4日のNHK特集番組NHKスペシャル NEXTWORLDにて放送され、多くの話題と関心を集めました。

2015年1月4日のNHK特集番組NHKスペシャル NEXTWORLD 若返り物質

NMNとは、ビタミンB3群の中に含まれるβニコチンアミドモノヌクレオチドという物質で私たちの体内で生成される物質です。しかし、加齢とともにその生産量が減少していき、様々な生体機能が減退していくと考えられています。 放送の中ではワシントン大学とハーバード大学の研究者による内容が紹介され、若返りの薬を飲むことによって、30年後の未来では平均寿命が100歳まで伸びるのでは?と述べられています。

こうした研究から、人間なら誰しも抱く「若いまま、健康なまま年を取りたい」という夢が実現可能な近未来のテーマとして現実味を帯び始めているようです。

ワシントン大学(ミズーリ州セントルイス) 今井眞一郎教授による研究

今井眞一郎教授、ワシントン大学医学部教授 2018年10月28日の日経ビジネスに掲載されたことから一躍日本でも知られるようになったNMNですが、この記事ではワシントン大学の今井眞一郎教授らが米国の学術誌「セル・メタボリズム(Cell Metabolism)」に抗老化や若返りの実現に道を開くNMNについての研究結果が掲載されたことが紹介されました。

体のエネルギー代謝にとって必須の物質であるNAD(ニコチンアミド・アデニンジヌクレオチド)の合成中間体であるNMNをマウスに1年間投与したところ、顕著で広範な抗老化作用を示すことが明らかになった。 この記事の中で今井教授はインタビューに答えて下記のように実験結果の内容を語っていました。

 

NMNをマウスに投与した実験から得られたこと
  1. マウスに1年間投与した結果その実効性が確認できた。
  2. NMNは飲み水で与えた。
  3. その量は1日あたり100mg/kgと300mg/kgの2種類。
  4. NMNは飲んで2分後には血中に現れた。
  5. 体内のNAD+は飲んだ後15分後には血中で増加した。
  6. NMNを飲ませたマスでは食欲が増加した。
  7. 11か月と17か月のマウスで比較したら、酸素消費量に差がなかった。つまり6か月若返っていることが示唆された。
  8. 若いマウスではNMNの効果が見られなかった。
  9. NMNを投与したマウスでは骨密度が増えていた。

このような内容の実験結果を語っているインタビューでした。 すでに慶応大学でヒトへの臨床研究に着手されていて、安全性も含めて2019年中には試験が終わるだろうということでした、その後、効果が確認できた時点で機能性が表示されたサプリメントのような形で市販されるだろうということでしたので、市販されるのは2020年以降になるだろうと思われます。

また、この研究はハーバード大学のデビッド・シンクレア教授とも共同研究が行われていて教授が語るところによれば、「人は中年を過ぎれば細胞の核とミトコンドリアにあるDNAが正しいコミュニケーションを取れなくなっていることがわかっています。それが原因でDNAの読みが変わってしまい、老化が進むのです」ということです。

日本ですでに市販されていた若返りサプリNMN

実は、いろいろ調べてみると、先述の今井眞一郎教授のヒトでの臨床試験より前の2015年に新興和製薬株式会社(新興和トレーディング:2015年当時)が世界に先駆けてNMNサプリメントの販売を開始し、ヒトでの臨床試験も慶応大学医学部より前に行われていたことがわかりました。

新興和製薬株式会社は2015年9月に民間臨床研究受託会社、DRC株式会社にて世界で初めてのNMNヒト臨床試験を依頼・完了。さらに2017年1月から2019年4月にかけてヒトによる長期経口摂取(24週間)臨床試験を、国立大学法人広島大学大学院医歯薬保健学研究院の協力により実施し、サーチューン遺伝子1(長寿遺伝子1)が経口摂取後に現れることと、メラトニンをはじめとする多数の各成長ホルモン類が増加することが確認されたとのことです。

また、2015年には日本食品分析センターに安全性試験を依頼しその安全性を確認したということです。これら2015年の試験結果を踏まえて世界で初め2015年にてNMNの商品化を行ったものです。 さらに、2018年12月8日には新興和株式会社が今井眞一郎教授を招き、「健康を考える ― 老化・寿命研究の最前線からみた productive agingの実現― 」を開催しました。

こうしたことからNMNに関しては世界的に研究が進みつつあり、その有用性も今後明らかになるだろうと思われます。

新興和製薬株式会社が販売しているNMNサプリメント

新興和製薬が販売するNMNサプリメントは純度99.5%以上のNMNを含むため、その信頼性が非常に高いものになっています。そのため高額になりますが、商品の安全性試験をクリアし、人での臨床試験データもそろっていることから今一番おすすめできるサプリメントです。高額である理由はそうした一連の臨床試験データや安全性に関わる諸費用が加算されているためと思われます。

NMNサプリメントは一粒に25mg、50mg、100mg、150mgを含むものでそれぞれNMNピュア1500、3000、6000、9000という商品名になっています。 販売はMIRAI LAB社が行い、商品はAMAZON、Yahooショッピング、楽天で購入できるようになっています。MIRAI LABサイトの購入サイトバナーをクリックするとそれぞれの販売サイトに飛ぶようになっていますが、MIRAI LABサイトからは直接購入できないのでご注意ください。

今後、こうした抗老化に関するニーズは爆発的に拡大することが予想され、新興和製薬株式会社も新規に製造工場を建設することでコストダウンを図ると述べていることから今後の展開に期待したいところです。 このNMNに関しては若い人よりも、今、50代以降の体力の衰えを痛感されている方にぜひおすすめしたいものです。

私自身も試飲してその効果を実感できていますので、早めの摂取が望ましいと思います。 なお、MIRAI LAB社ではNMNサプリメント以外にも美容関連商品も取り扱っていますので、女性の方で美容に関心をお持ちの方はぜひMIRAI LABのサイトを閲覧してみてください。

 

 

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